翌日、残業でオフィスに残ったのは、淳子と佐藤の2人だけだった。
「部長、手伝いますよ」
「いいのよ、佐藤くん。もうすぐ終わるから…」
そう言ったものの、いつの間にか彼は彼女のすぐ横に座り、ファイルを覗き込んでいた。
背後から感じる彼の熱。息づかいが耳にかかるたび、ぞくりとする。
「部長って、意外と色っぽいですよね…」
唐突な言葉に、淳子の指が止まった。
「ちょっと、なに言って──」
反論を遮るように、彼の手が彼女の腰に回った。
一瞬、息を呑む。けれど、拒めなかった。
「やめなきゃ…」
心ではそう思った。けれど、体が動かなかった。
書類の山を避けるように、彼は彼女をデスクに押し倒した。
ブラウスのボタンがひとつ、またひとつと外される。
露わになったレースの下着。普段の淳子からは想像もつかない色の下着を、佐藤は食い入るように見つめた。
「こんなの…見ちゃだめ…」
震える声とは裏腹に、脚が自然と開いていく。
「部長、濡れてるじゃないですか──」
「…見ないで…っ」
その言葉に、佐藤は笑った。
「じゃあ、もっと感じさせてやりますよ」
そして、淳子の40年の人生において、最も背徳的な夜が始まった。
佐藤の顔が淳子のウエストに近づいて淳子の肌に佐藤の唇が這う。
ウエストから徐々に胸の辺りまで軽いキスをしながら這い上がってきた。淳子は吐息を漏らしてしまい佐藤と目が合った。
「違うの佐藤くん」
佐藤は黙ったままブラジャーの上から淳子乳房を愛撫してまた淳子を見上げて反応を監視するかの様にジッと見つめた。
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