佐藤の手がゆっくりと、淳子の肩を押し戻す。
口元を離され、名残惜しそうに呼吸を整える淳子。
「……部長」
「……は、い」
返事をしてから、自分でハッとした。
口からこぼれたその声は、部長のそれじゃなかった。
まるで“従う者”の声。
それを感じた佐藤が、にやりと笑う。
「……今の、“はい”ってなんですか?」
「っ……い、いえ……違……」
「俺が何も言ってないのに、返事してるってことは……体がもう、俺に従ってるってことですよね?」
見下ろされながら、言葉を返せなかった。
唇は震え、太腿は密かに擦れ合っている。
「立って」
「……はい」
今度は完全に、命令と従順だった。
立たされた彼女は、そっとシャツのボタンに手をかける。
「なんで服を着ようとしてる?手を後ろに回して。声出すなよ?」
「……っ、はい……」
ひとつ、またひとつとボタンが外され、淳子のブラウスが肩から滑り落ちる。
ブラのレース越しに膨らみが揺れ、佐藤の手が迷いなくそこに吸い寄せられた。
「お前、こんな格好で俺の前ウロウロしてたのかよ。欲求不満丸出しだな」
「ち、違……違います……。」
「違わねぇよ。そんな体しといて、旦那じゃ満たされねぇって顔してたくせに」
「…………っ」
耳元に吐息をかけられ、淳子は痙攣したように肩をすくめた。
「今から、俺のもんになるんだから、ちゃんと敬語使えよ。な?」
「……はい、佐藤さん……わたし……」
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